ルーブルの広いフロアでどこからともなくコーヒーの香りが漂ってきたら、貴女は我々のすぐそばにいるのかもしれない
貴女の妄想叶えます −ゼンマイ開発記−2 技術開発センター
開発の1
マッドサイエンティストカフェ・みなとみらい店は大好評のうちに終了した。我々白衣組も最前線に立ち続けたのだが、その後方で我々をサポートしてくれたメイドロボ達は非常にありがたい存在であった。私は閉店後もゼンマイ可動化の夢を実現すべく、何かゼンマイに使えるものはないか、流用できるものはないかと事ある毎に調べていた。だがしかし、である。皆さんもご存知のようににカフェが見事なまでに炎上してしまった。辛くも脱出してルーブル地下に秘密基地を築いたものの、もはや活動する元気は残っていなかった。私も活動できなくなって、悶々とした1年が過ぎてしまった。
急に入った知らせは、幹部が結婚するというものだった。久々にメンバーが集まる。そのとき私の頭に恐ろしい考えが浮かんでしまった。
「この機会に、ちゃんと回るゼンマイを作りたい。幹部達が喜んで元気になってくれれば。」
サプライズとして極秘裏に開発し、当日いきなり公開する方が面白い。早速、使えるユニットを探し始めた。
既に既製品からの流用はあきらめていたので、正面からパーツとして探すことにした。条件は回転数がゆっくり(1〜2回転/秒くらい)であること。軽量(メイドロボが付けるため)かつ安価(悪の組織にはスポンサーが付かない)であること。半時計回りであること。工作キットについて検索していたところ、見事に探し当てることが出来た。
それは、○○模型のキットだった。早速入手して組み立ててみたところ、回転数、形状、重量共に申し分ない。値段は当初考えていたよりは高かったが、それでも充分に手の届く範囲だ。単三電池一個で動作するのもいい。こうして、私費を投じた研究開発が始まったのだった。
この物語は、フィクションです。
貴女の妄想叶えます −ゼンマイ開発記−2 技術開発センター
開発の1
マッドサイエンティストカフェ・みなとみらい店は大好評のうちに終了した。我々白衣組も最前線に立ち続けたのだが、その後方で我々をサポートしてくれたメイドロボ達は非常にありがたい存在であった。私は閉店後もゼンマイ可動化の夢を実現すべく、何かゼンマイに使えるものはないか、流用できるものはないかと事ある毎に調べていた。だがしかし、である。皆さんもご存知のようににカフェが見事なまでに炎上してしまった。辛くも脱出してルーブル地下に秘密基地を築いたものの、もはや活動する元気は残っていなかった。私も活動できなくなって、悶々とした1年が過ぎてしまった。
急に入った知らせは、幹部が結婚するというものだった。久々にメンバーが集まる。そのとき私の頭に恐ろしい考えが浮かんでしまった。
「この機会に、ちゃんと回るゼンマイを作りたい。幹部達が喜んで元気になってくれれば。」
サプライズとして極秘裏に開発し、当日いきなり公開する方が面白い。早速、使えるユニットを探し始めた。
既に既製品からの流用はあきらめていたので、正面からパーツとして探すことにした。条件は回転数がゆっくり(1〜2回転/秒くらい)であること。軽量(メイドロボが付けるため)かつ安価(悪の組織にはスポンサーが付かない)であること。半時計回りであること。工作キットについて検索していたところ、見事に探し当てることが出来た。
それは、○○模型のキットだった。早速入手して組み立ててみたところ、回転数、形状、重量共に申し分ない。値段は当初考えていたよりは高かったが、それでも充分に手の届く範囲だ。単三電池一個で動作するのもいい。こうして、私費を投じた研究開発が始まったのだった。
この物語は、フィクションです。